鹿児島市のほぼ中央を流れ、鹿児島市民のさまざまな思い出を作ってきた甲突川。あの平成五年八月六日の大豪雨が無ければ、いまも優雅な姿を川面に映し散策する人の目を和ませていただろう五大石橋。
それまでも撤去説が、行政側から流れては消えていたが。
熊本の石工・岩永三五郎(1792-1851)によって、1840-1849年の間、薩摩に滞在して五大石橋や他の石橋を手掛け、美しい曲線と洪水にも耐える頑丈強固な橋を架けた。以来160年近く市民に観光客に鹿児島のシンボルとして眺められた石橋は、あっと言う間に姿を消してしまった。思い出となってしまった石橋をここに紹介したい。
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