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第22回 ホテをかざし八朔(はっさく)行事

さつま川内市下甑(しもこしき)手打
シュロの皮を長さ二メートルほどの竹の棒の先にくくりつけたシルシボテをかかげ、「エイヨー、エイヨ、エイヨ」と掛け声をかけて、白いふんどし姿の子供たちが春向き、城向きの二手にわかれ路地を行進して行く。
下甑町の中心地、手打地区で毎年八朔の日に行われる節句の行事である。中学二年生の十四頭から、小学三年生までの稚児までが主役。
浜に着くと一列の隊列を作り、浜の中央に作られた土俵を目指し、浜の両側からホテを立てて雄叫びを上げながら攻めていく。以前は両方の隊列が出会うと、激しくホテを振り回し戦っていた。顔が腫れ上がる事もあったが、いまはそのように激しい打ち合いなどはない。午後からはホテの寄せ合いがあり、相撲をとる。
いっぽう女の人たちは手打から山に入り「火たきマーモー」を行う。かまどを作り「ススメシ」という五目飯を炊き、にしめ(煮物)を作り食べたり踊ったりとのんびりと一日を過ごす。

ホテをかざし八朔(はっさく)行事