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夏の岩石採集体験記 Vol.3

第3日 錫山・川辺・知覧方面
3

3日目は8月に入っての暑い日曜日。朝早くから錫山に。途中錦江高原ゴルフクラブを通り、ラウンドしている人達を羨ましく思っていると、すぐ錫山小・中学校に着きました。しばらく直進し左折すると、錫山鉱山を開いた八木元信が錫鉱を発見した記念碑があり、その道の突き当たりの右手が地福山というところのようです。ここの近くの露頭で岩石をゲットしました。
錫山の住宅地近くは、不審者注意の看板があり、住民の方々が何回か見ていらっしゃいました。(単独では不審者に間違えられそう)やはり、団体での行動をお勧めします。
その後、岩屋周辺で岩石を採集し、稚児の滝には観光バスが何台もとまっていてビックリ。稚児の滝を左に見ながら、林道を進んでいきましたが(本当は川辺ダムに着くらしい)、あまり岩石の露頭もなく10分程走ったら、災害のため車両通行止めの看板あり。さすがに道路が狭く、携帯を見たら圏外になっているし、ここで路肩に落ちたらしゃれにならないなぁと話しながら、慎重にUターン。
火の河原付近の露頭から採集した岩石ですが、結構硬く割るのも時間がかかったのですが、名付け会でよくわからない石と言われたとのこと・・う~ん。火の河原の集落を抜け、車で少し走っていると30M先行き止まりの鹿児島県の看板があり、Uターンすることに。(現在は、川辺ダム方面へ道が通じています。)
Uターンして、川辺の方に向かうと、道路に車が数台駐車してあり、右側を見るときれいな渓流に数家族を発見。気持ち良さそう。そう思って運転していると写真の崖を見つけ、金槌でたたくことに。見た目と異なりすぐ砕けるというか落ちてしまい・・・恐らくこれはシラスで、ここからは軽石をゲットしました。
今日のメインと勝手に位置づけていた川辺にやってきました。本で、事前に 1.野間の砕石場跡で化石が入った泥岩 2.小野の角閃石 3.清水摩崖仏周辺 4.八瀬尾の頁岩・蛇紋岩をゲットできればと思っていて、まず、野間に向かいました。野間は、万之瀬川にかかる広瀬橋を渡って右折し1Kmほど進んだ左手にあるということだったので、恐らくここかなという場所に到着。
ここにも錫山と同じで不審者注意の看板が・・。崖があり、その下に2M程の側溝が。そこに降りるのを躊躇っていました。草木が繁茂してくもの巣も。ただ、本に書いてあったとおり、石が落ちている。何とかとれないかなと思案していると、車に虫取り用の網があったので、それで採ってみようと車を見たら、一台の車が自分の車の後ろへ。え、不審者に思われたかな?(というのも、出で立ちは、夏の暑い中、長袖・ズボン・首にはタオル・帽子をかぶり季節感はない)説明するのも面倒だなと思い、携帯を取り出し、その場所を撮影する振りを。すると、こちらにどんどん近づいてくる。一サラリーマンさん、ここで何をやっているの?聞き慣れた声が。振り返ると会社の同僚でした。同僚は、川辺から鹿児島市に通ってきているのは知っていたけどまさかここで会うとは。もともと野間の方だったので、色々情報を教えてもらっていると、自分が見てた所は昔の防空壕の跡で地元の人もあまり近づかないよと、それに暗くて湿った感じのところにはまむしもいるから、気をつけた方がいいよとアドバイスされました。
そこから、万之瀬川をわたり、知覧方面に。車で数分走ると小野バス停近くの南方神社入り口の反対側の道路を右折して500M位のところに安山岩の風化した崖があり、その土壌から角閃石の結晶を見つけられるとあったのですが、住宅地になっていて崖を見つけることができず…。(捜し方が悪かったのかもしれません。)清水摩崖仏周辺を通り抜け、いよいよ八瀬尾の滝に。川辺方面から鹿児島に向かう右手に看板が出ており、広くはない道ですが、そこから10分程度で滝に到着します。八瀬尾の滝では、何組かの人達とすれ違いました。私も初めて来てみましたが、こじんまりとしたきれいな滝です。滝下には、魚がたくさん泳いでいて、ひやっとした風が吹いて涼しさを感じながら、車に乗り込み、道路を上がっていき、露頭の岩を2種類ゲットしました。その上の方に林道があり、恐らくここをあがっていくと、蛇紋岩の露頭があるんだなぁと思いましたが、地図でみて1KM弱あったので、しばらく歩いてあえなく挫折。(標本がパッとしなかった理由の1つかもしれません。)