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第1回 パニック障害~その1~

1.パニック障害とは・・・

一般的に、「パニック」と聞くと、物事が手につかなくなるような状態や錯乱状態を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、最近耳にすることが多い「パニック障害」は、このような状態を指してはいません

パニック障害とは、何のきっかけもなく突然、心臓がドキドキする、汗が出る、体が震える、息切れ・息苦さ、のどに何か詰まっているような窒息感、吐き気、めまいなどの「パニック発作」が出現し、それをくりかえす病気です。この発作は10分以内にピークになり、30分~1時間以内におさまります。発作中、気が遠くなるような感じや、「死んでしまうのでは」「気が狂ってしまうのでは」という恐怖感を伴うことがあります。体の病気を疑って病院で検査を受けても異常は見つかりません。このため、なぜこのような発作が続くのかわからずに不安が続き、「発作がまたおきるのではないか」という予期不安がおこってきます。この予期不安のために、人ごみに出かける、1人で外出する、電車やバスに乗る、スーパーのレジに並ぶ、会議に出席する、車の運転などの日常的な行動が困難になることがあります。

男女ともに見られる病気であり、男性では仕事中や、人ごみの中、寝る前に考え事をする時など、不安が高まる状況で最初の発作が起きることが多いようです。

パニック障害の原因はまだ良くわかっていませんが、脳内の神経伝達物質による機能調整が乱れ、自律神経が過剰反応することによると考えられています。治療は、この機能を整える薬物療法を中心とし、同時に、うまくストレスとつきあっていくための生活指導を行います。

パニック発作は非常な恐怖を伴いますが、命に関わるものではありません。ただ、自然に良くなることはなく、放置すると状態が悪化し、うつ状態を合併することもあります。周りの方にこのような症状の方がいたら、ぜひ早めに心療内科や精神科の医療機関を受診されるよう勧めてあげて下さい。


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       記:  院長  溝上 佳香