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夏の岩石採集体験記 Vol.1

第1日 川内・阿久根・串木野方面
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初日ということもあり、張り切って朝早くから鹿児島市を出発。
まず、川内の寺山公園方面へ。寺山公園から車で5分位のところに安山岩の露頭があり、早速本に書いてあるイメージで岩石を採集しようとしましたが、石の硬さを実感。火花が飛びまくり、早くも諦め落ちている石をターゲットに。そして、それを力任せにたたくと恐らく風化している石だったのでしょうが、砕け散り、子供たちの厳しい眼差しを感じ・・・。
やはり露頭の石に再度アタックし、5分程でそこそこの大きさの岩石をゲットしました。そこから、川内市役所を目指し、冷水町採石場跡地に到着。さすがに写真のように露頭も古くなっており、近寄れない雰囲気もあり、そこの近くで溶結凝灰岩の採集を行いましたが、少し風化していたような気がします。
その後、平ノ山(玄武岩)を目指しましたが、土地勘・ナビなくよく場所がわからず、あえなくUターンし、久見崎方面を目指し、砂岸と泥岩の互層を見つけ、やわらかい岩石を採集。そこから、車で15分位山道を走り、小麦川採石場に到着。日曜日のため、人がいなかったため、許可を得ることができず、入り口近くの安山岩を採集しましたが、やはり採石場の石はきれいな状態でゲットすることができました。そこから、川内原発の方向にUターンし、月野山をめざしましたが、車からかなり歩いていくような場所だったので、今日の予定の阿久根・串木野のことを考え、そのまま阿久根の五色沼に向かいました。
国道3号線を北上し、海岸線に出た頃には昼をまわっていたのでコンビニで休憩・軽い昼食をとり、すばらしい景勝に浸りながら、阿久根市役所をめざし、阿久根護国神社の神社駐車場に駐車させてもらい、その下の海岸の五色浜に到着。(分かりやすい場所です)
ここは、チャートという岩石で、波打ち際には、白や赤・黄・緑・茶色などさまざまな色の礫が見られ、それが五色浜と呼ばれる理由らしいです。本当に、眺めは絶品だと思います。
ここでは、子供と私は海岸で岩石を採ろうとしていたのですが、蟹や小魚、ウニ、なまこなどがいてそちらの観察になりました。その間、妻がたくさんの色のチャートを不服そうながらも一生懸命ゲットし、その場を跡にすることになりました。
五色浜から再び南下し、牛之浜に向かい、道路沿いに車を止め、海岸におりました。牛之浜はチャートと灰白色のチャートと区別が付きにくい石灰石、粘板岩などが見られるとのことで、10分程採集しました。
後で運良くここでは、チャートと石灰石をゲットできていたことがわかりました。
そこから、再び南下し、砂岸と頁岸の互層・大川層群を目指し、大川中学校から串木野へ向かう道路を進み、左手に写真の層がありましたが、風化していてあまりよくわかりませんでした。
そこから、人形岩を目指し、この付近の岩石は角閃石安山岩とのことで、それを目指し海岸におりると、釣りをしている人たちがいて、自分たちの出で立ちをみて、何がとれるんですか?と質問され、え~岩石を探しているんです。・・・しばし沈黙。大変ですねと言われ・・・。
少し離れたところまで歩き、安山岩をゲットしましたが、風化していました。車を止めたところまで帰る途中、むこうから来る若いカップルがこちらを見ながら歩いてきているので、また、岩石採りの説明かいと思っていると、川内に引っ越した知り合いで、5年ぶり位の再会となりました。鹿児島って狭いなあと改めて痛感。
それから、串木野に。串木野の長崎鼻公園に着いたのはすでに午後5時頃。長崎鼻公園を少し歩き、流紋岩と溶結凝灰岩の照島公園に車で移動。それ程大きな公園ではなかったので、地元の方に聞いて無事到着。
照島神社から、海岸線をみると写真のように波で岩が浸食されており、1日とはいえ石と格闘した自分としては、改めて自然の力の大きさを感じ、思わず、シャッターをきっていました。
あと、公園入り口で、海を眺めながらバーベキューをしている家族を発見。羨ましい限りでした。
本日、最後に予定していた冠岳周辺地域に向かい、車を中心に30分程探索しましたが、事前の情報があまりなかったこともあり、また、日も暮れてきたので、帰宅の途につきました。家に着いたのは、午後8時をまわり、正直疲れた・・・。1日目にしてはまあまあかな、でも岩石の数を数えると先が思いやられるとか複雑な気持ちの1日目終了です。