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第7回 光市母子殺害事件に思う

昨日、光市母子殺害で当時18歳の青年に死刑判決が言い渡されました。
私は素直に本村さんと亡くなられた奥様とお嬢様に
「これで、まずは一区切りつきましたね。」
そう言ってあげたい気持ちになりました。

妻と娘を持つ私としては、この事件は当初から
「もしわが身なら・・・」
と、犯人に対して何とも言いようのない憤りを感じていました。
「起訴後、6年半以上経過してから新供述を始めたのは不自然。死刑回避のための虚偽供述で、酌量すべき事情を見いだす術がなくなった」
「(死体の強姦は)性的欲求を満たすためと推認するのが合理的。女性が生き返るという発想は荒唐無稽で到底信用できない。」
読み上げられた判決主文は極めて妥当だと思いますし、今回の「死刑」はやむを得ないと思います。
途中からの弁護団(加害者側の)の主張は、法律の世界では筋が通っているかもしれませんが、普通に人として考えると
「ハァ?そんなんで許されるの?」的なふざけているようにしか正直見えませんでした。
このふざけたような主張は、
当時18歳の青年の生い立ちに起因するものだということのようですがこのような主張で「死刑」を回避しようという考え方そのものが
私には裁判への冒涜のような気がしましたし、亡くなられた方々の無念を一層駆り立てたような気がします。
また「死刑」判決が出たあとのマスコミについてですが、どのメディアも事件そのものの悲惨さの結末としての判決という事よりも今回の判決による今後の裁判員制度や刑の厳罰化への影響といった点で非常に話題になっていて、なんだか少し悲しい気がします。

10年間という歳月をかけて戦い続けて、ようやく一つの区切りをつけることができた本村さんに、(この判決が本村さんにとって、何の解決にもなっていないということはわかっていますが)同じ男として、夫として父親として
「本当にお疲れさまでした。これからも頑張ってください。」
とエールを送ると共に、亡くなられた奥様とお嬢様のご冥福をお祈りしたいと思います。